つれづれ雑ぐさ

新たな時代変化への想いを、自身の実体験とともに日記調に書きなぐったものです

不自由の中の自由

宇宙ステーションを3つも経験し、約半年ぶりに日本に帰国した、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが、あるニュースショー番組に出演して語っていたことが、とても興味深かった。野口さんによれば、もう宇宙旅行ができる時代が間近に迫っているようである。

日本国内さえ、まだ行ったことがないところだらけなのに、世界旅行をすっとばして宇宙旅行となれば夢のまた夢の話に聞こえるが、現実の話のようなのだ。まさに、旅は、人間の自由な夢を実現させてくれる最高の楽しみかも知れない。

しかし、野口さんはこうも言っている。宇宙旅行は、宇宙飛行士だからできた旅ではあるが、それは不自由の中で得た自由でもあると。広いとは言えない限られた宇宙ステーションの中で、家族との団らん、食事、好きな楽しみなどもろくにできない中で、長期間を過ごすのである。

すなわち、ここでは、宇宙ステーションというある種の不自由空間での自由を楽しむ術(すべ)を、自身で見出す必要があるというのである。それは、宇宙ステーションの小窓からしか見えない地球の美しさや変化に感動することや、同乗する宇宙飛行士との語らいや団らんなどである。

今、日本人に対して、野口さんはこうも言っている。なかなか収束しないコロナ感染症禍の中で不自由を感じている人たちの気持ちはよく分かると。しかし、夢とまで言われた宇宙の旅も、宇宙空間という様々な制約のある不自由の中で得た、未知の宇宙を旅する貴重な自由であると。

「不自由の中の自由」どんな不自由な環境の中にあっても、自身の中に、自身が楽しめる自由を見出すことの大切さを、あらためて気付かされた思いがした。