つれづれ雑ぐさ

新たな時代変化への想いを、自身の実体験とともに日記調に書きなぐったものです

夫婦関係と孫

一見あまり関係なさそうに感じられるが、夫婦関係を維持していく上で参考になることがある。私見ではあるが、基本、夫婦関係は対立関係にあると思う。夫婦は、生い立ちも育ちも違う男女があるときから共同生活を始めることだが、お互い愛し合っているとしても、必ず価値観の相違、考え方などの相違が存在する。長年連れ添いお互いが理解し合い歩み寄り妥協しあっても、相違がなくなるわけではない。

この相違は、夫婦が直接対峙する機会に遭遇することで顕在化する。例えば、子供の教育・育成方針は、親としての期待や願いが、子供に直接的に託せる近さにあるため、思い入れも強くなりどうしてもお互い熱くなりがちで、主張や意見の相違・対立を生じやすいように感じる。夫が「こういう道に進ませたらどうか?」と言えば、妻は「いや、あっちの道に進ませるべきよ!」などと言うが如きである。

これに対し、孫の場合は、多少スタンスが変わってくる。自分たちの子供に出来た子供であり、かわいいことには変わらないが、やはり子供ほどは直接的でなく間接的になる。子供ほどに、ジジ・ババの期待や想いを託せる対象でないことも承知している。このため、老夫婦として、諦観も含めた少し冷静な見方ができる。それが、「(自分の子供ではない)孫のことだからね・・・」「そうね、(私たちの考えを)押し付けることはできないわね・・・」などと、相違・対立が少なく妙に意見がまとまることも多い。

これは、実は、夫婦関係にも共通して言えることかも知れない。基本、対立関係にある夫婦が、お互いの価値観の違いや考え方の違いをすり合わせる努力を精一杯した上でも、なお夫婦間に残る溝はあるということ、それをお互い認め合うことこそ、夫婦円満の秘訣ではないか?と、男と女の間には、深くて暗い川がある・・・と唄われた「黒の舟唄」のメロディ・歌詞を思い出しながら、口ずさむ自分であった。